モダニズムと民藝 北欧のやきもの 1950-1970年 図録 アラビア陶器 他

2014年発行 全232ページ状態：中古・概ね良好図版オールカラー掲載モノクロページに解説と参考資料■■■収録作品■■■■デンマーク■ ■スウェーデン■ ■ノルウェー■ ■フィンランド■ ■■■本書序文■■■アイスランドを含む北欧5カ国のうち、特にデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドは長い歴史の中で地理・政治・経済の面で密接に関わり合いながら発展してきました。厳しい自然環境と限られた資源の中では軽工業、特に手工芸品生産の伝統の延長線上に生まれた陶磁器産業が、グラス産業と並んで19世紀以降、北欧諸国の主要な産業のひとつとなっています。また、北欧において工業製品のデザイン(産業)と美術工芸品(芸術)は常に協働しています。これはほかに例をみない北欧デザイン・工芸の大きな特色です。「産業と芸術の協働によって生み出されたより良い日常品が人々の生活と社会の倫理を向上させ、国家を繁栄させる」、こうした理想を掲げ、北欧諸国で最初に活発なデザイン・工芸運動をみせたのはスウェーデンでした。北欧の近代工芸デザイン運動は19世紀にイギリスで生まれたアーツアンドクラフツ運動、そしてドイツで生まれたドイツ工作連盟といった近代工芸デザイン運動の流れの最後に位置するものであり、かつその完成形ともいえるものとなりました。本展覧会では北欧の陶磁器メーカーの大きな特徴である、企業内に設けられた美術部門でのデザイナーとアーティストのクリエイティブな協働と、そこから生み出された数々の陶磁器プロダクト陶芸作品を、特に欧米各国で高く評価された1950年代から1970年代を中心にご紹介します。