紀元前520年から480年の古代ギリシャコイン(TEOS)

紀元前520年から480年にイオニア(IONIA)の都市テオス(TEOS)で製造された「ヘミ・スターテル(Hemi・Starter)銀貨」です。Starterは古代ギリシャの貨幣重量基準で銀は約11g、Hemiは1/2ですので「Hemi・Starter」は11×1/2=5.5gということになります。TEOSは古代小アジア(現トルコ)のエーゲ海沿岸部の２つの半島の間に位置する古代ギリシャ都市です(2枚目の地図を参照)。ちなみにTEOSはギリシャ語で「θεός」と書き「神」を意味します。コインの表(おもて)面はグリフィンの右向きの頭部から胸部、腰までと翼に前脚が描かれ、裏面には打刻印があります。グリフィンとは、鷲の上半身とライオンの下半身を持つアポロを守る伝説上の神獣です。このTEOSのグリフィンのコインは数が少なくネット検索でも簡単には見つかりません。この希少なコインをコレクションに加えたいと世界的なコイン専門ネットショップ「Vcoins」のマドリードのお店で購入しました。このお店、偶然ですが何度か直接行ったことがあり店主とも話したことがある信頼できるお店です。1枚目の写真は購入したお店から提供されたものです。3枚目から8枚目は私が撮った写真です。コインの中心にシャープに打たれたグリフィンは顔までキレイに表現された素晴らしい出来栄えです(個人の感想です)。また評価ポイントの一つとなるコインの肌は、腐食による斑点や荒れもなく滑らかでキレイです。状態は写真を良くご覧になりご判断ください。ご参考まで、ネットで苦労して見つけた2つの同型のコインの写真をアップします(9枚目と10枚目の写真を参照)。この2つのコインは2540年前にTEOSで製造され、今では世界に散り散りになった言わば兄弟銀貨です。サイズは直径16mm,重量5.90g です(1円玉は20mm,1g)。商品は写真のギリシャコインとプラスチックケースのみで他に付属品はありません。

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